病気にならない為の食事のポイント
健康的な食生活を送ることが病気になりにくい体を作り出すきほん。しかし、人間はどんなに食事に気をつけていても、どんなに健康に気を使っていても体調を崩すことはしばしばあります。そこで、健康を維持するという概念を基本として考え、それにプラスして、各症状に応じた食事を把握するようにしましょう。 たとえば、おなかの調子が悪くなった時の食事。食欲がなくなったときの食事や、本格的に将来の糖尿病などの生活習慣病の予防について記載していますので、該当するものを参考にしてください。
肥満やメタボリックシンドロームの食事改善方法
肥満度の判定にはBMI(Body Mass Index)が用いられますが、同じBMIでもどこに脂肪がついているかで健康への危険性は大きく異なります。肥満のタイプは「内臓脂肪型肥満」と「皮下脂肪型肥満」に分けられ、前者の方が生活習慣病を発症するリスクが高くなります。また、メタボリックシンドローム(内臓脂肪型症候群)とは、内蔵脂肪が多くなりすぎるために、ホルモンバランスの乱れが生じ糖尿病や高血圧などの疾患を誘発するというもの。メタボリックシンドローム、および予備軍を含めると中高年の約50%が当てはまるといわれています。また、肥満の小・中学生では5~20%が該当するといわれています。この予防には食事・食生活が重要です。食行動と行動変容の準備状態・食事内容の現状を認識し、目標達成に向けた活動と、やる気が継続できるしかけを自分なりに工夫をすることが大切です。
糖尿病の食事改善策
糖尿病は、遺伝や生活習慣などが原因で起きる病気です。体内の血液中の糖をコントロールすることができず血糖値が高い状態が続きます。血糖値が高い状態が続くと糖尿病合併症(糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害など)をひき起こします。糖尿病の食事療法は、血糖値のコントロールを助け高血糖状態が継続することを避けることにより、合併症を予防することを目的に行われるものです。
痛風の食事改善策
痛風とは、高尿酸血症のことで尿酸の原因であるプリン体を多く摂取していたり代謝異常で起きるものです。血液中の尿酸値が異常に高い状態が続くと、尿酸が関節(特に足の指)などに沈着して腫れ上がり、激痛(痛風発作)を覚えます。患者の多くに肉食・大酒・肥満が特徴的に見られ、脂質異常症・糖代謝障害を合併しています。高尿酸血症の食事療法では「肥満の解消および予防を目的とした適正エネルギー摂取」「尿酸の原料となるプリン体の過剰摂取制限」「飲酒習慣がある場合は適正飲酒」「尿酸の排泄を助けるために十分な飲水」を行います。
食欲不振の時の食事
子供の食欲に大きくかかわる要因は、身体的要因と精神的要因です。「栄養が偏るのでは」とか「成長に影響ができるのではないか」という心配から、ついつい食事を強要しがちになることはしばしばではないかと思います。しかし、その食事の強要こそが食欲の減退につながることもありますので注意が必要です。
丈夫な骨を作る食事
人間の骨量は思春期に増加し、20歳で最高値となります。最高値となった骨量は40まで維持され、閉経後ホルモンバランスの崩れによるカルシウム必要性が向上し血液中への溶出が盛んとなり、骨粗鬆症などの原因となります。思春期の3ヶ月間に増える骨量と、閉経後1年間で減少する量はほぼ=となります。将来の骨量維持をするためには、思春期に無理なダイエットをしたりといったことはできるかぎり避けることがポイントとなります。骨粗鬆症が原因で起こる高齢者の骨折は、生活の質(QOL)を大きく損なうため、骨粗鬆症の予防が重要です。ここでは、骨粗鬆症の予防におけるカルシウム摂取の重要性と望ましい食生活のポイントを中心に示します。
思春期に起きやすい肥満と痩せ
思春期の若い女性が持つ「やせ願望」やダイエット指向。実はその多くの者がやせる必要がないのに、偏った食生活を送ったり極端なダイエットを繰り返しています。偏食などバランスの悪い食事が原因で、摂食障害が起き、 食べない、吐くなどの異常行動が特徴です。思春期の「やせたい」願望が引き金となり、過度のダイエットや摂食障害が続くのが思春期やせ症です。「神経性食欲不振症」「拒食症」ともいわれています。 発症すると、栄養不足から、不眠、疲労感などの症状があらわれ、免疫低下も起きます。精神的にはうつ状態となり、自殺の危険性もあります。死亡率も高く、家庭や、学校健康診断などでの早期発見が重要です。若い女性の「やせ」は多くの健康問題のリスクを高め、さらに若い女性や妊婦の低栄養問題は「次世代の子ども」の生活習慣病のリスクを高めると危惧されています。
便秘の時の食事
便秘とは、便の水分が少なくなり固くなり排便に困難を覚えるような状態をいいます。排便のペースは人によりそれぞれで、毎日という方もいれば、2~3日という方もいられます。基本的に苦痛を伴わず、定期的にできていれば便秘とは言いません。便秘を引き起こす腸管の機能的異常の要因には「不規則な食事・生活」「食物繊維・水分・脂質などの摂取不足」「低栄養」「ビタミン欠乏症」「全身衰弱」「緊張・恐怖・悲しみなどの精神的要因」「神経障害」「浣腸や下剤の乱用」「体質」「職業性(便意があっても排便できない職業の人)」「便意を抑制する習慣」などがあります。
下痢の時の食事
下痢とは、便中の水分が多くやわらかく、あるいは水様状になった状態をいいます。排便回数も多くなります。ただし、排便回数が多くても、便の状態が正常であれば下痢とは言いません。下痢には、一過性の急性下痢と、通期的に通づく慢性下痢に分けられます。発熱やおう吐を伴う急性下痢の場合は早めに医者の診察を受けるようにしましょう。
食物アレルギーの食事
食事を取った後に、皮膚のかゆみ、発心、湿疹、じんましん、せき、下痢、嘔吐などが代表的な症状で発熱や、呼吸困難などの重篤な症状(アナフィラキシーショック)を引き起こすこともあります。
管理栄養士が食育について詳しく解説
食事のバランスと適量
私たちの周りには、様々な食品があり、好きな時に好きなものを好きなだけ食べる事ができます。しかし、好きな物だけ食べては偏った食事になり肥満や痩せの原因になります。バランスの良い食事を心がけましょう。
成長期の適量の基礎知識
学童期をはじめとする成長期には、体の骨格が急成長します。その際に成長に必要な多くの栄養素を必要とします。しっかりした体を作る為、必要な栄養素はしっかり食事から補給するようにしましょう。
心身の発達と食習慣
食事は、空腹を満たすものと現代の若い人たちは思いがちですが、食事は家族団らんの場でもあります。できるだけ家族で一緒に食事をするようにしましょう。
病気にならない食事
古くから中国では、医食同源という言葉があり、食事は治療の一部であると考えられてきました。しかし、現代社会では過剰な栄養摂取は病気の原因でもあり正しい栄養管理が必要です。
食べた物はどこへ行く?
私たちが食事で摂取したものは、胃腸で消化・吸収をされます。そして、消化吸収されなかったものは便として排泄されます。便の状態で体調を知ることもできます。
食の安全対策
毎日の食事が安全で安心して楽しめるように色々な仕組みで衛生的な食品を供給する事ができます。そんな仕組みについて説明をしています。