食品表示を見る
食品表示についてはJAS法において、次の項目について記載することが義務付けられています。「食品表示の見方」
名称 | 商品の内容を的確に表す一般名称 | 原材料名 | 製造するときに使用した食品、および添加物すべて |
内容量 | 商品の内容量(単位はg、ml、個数など) | 期限表示 | 保存方法に従って保存した場合の保存期間。 |
保存方法 | 商品の品質を保つために必要な具体的な保存方法。 | 製造者名称 | 商品の表示に責任を持つ業者名およびその住所。 業者名の横にある記号は製造所の固有記号 |
栄養成分表示 | 栄養成分表示をする場合、表示したい成分だけを抜き出して記載するのではなく、エネルギー、タンパク質、脂質、炭水化物、ナトリウムの表示を同時に行わなければなりません。 | アレルギー表示 | 原材料に食物アレルギーの原因食品が含まれることを示す表示です。 卵、牛乳、小麦、そば、落花生の5品目が義務付けられている。また、そのほか20品目についても推奨品されている。 |
消費期限と賞味期限について
消費期限
腐らずに食べられることを保証する期間です。弁当や惣菜などがそれに該当し、保たれる期間がおよそ5日以内の腐りやすい食品に表示されます。
賞味期限
品質が十分に保たれ、おいしく食べられる期間。スナック菓子、カップめんなど劣化しにくい食品に表示されます。
食品添加物について
添加物とは、国が安全であると認めた物ですが、現在では食品添加物を利用した食品が多く存在します。そのため、食品添加物を口にする機会が多くなったことを意味します。そのため、一つ一つの食品に添加されている食品添加物の量がまったく人体に問題のない領であったとしても、多くの食品をとったことにより、人体への影響が出てくる可能性が示唆されてきています。しかし、具体的な安全量などは分かっていないのが現状です。(食品添加する上限は決まっています。) そこで、今後いかに食品添加物の少ない食品を利用するかがポイントとなります。加工食品にはほぼすべての食品に添加物はりようされていますので、生鮮食品をできる限り利用することで減らすことが求められます。また、体の小さなお子様にとっては、大人にとっては微量であっても、許容量としては大人より少なくなりますので、より注意が必要となります。
「食品添加物の種類」
合成添加物 | 自然界には存在しない合成化学物質 | ・タール色素(赤色2号、黄色2号ほか):着色料 ・OPP(オルトフェニルフェノール):防かび剤 ・TBZ(チアンベンダゾール):防かび剤 ・BHA(ブチルヒドロキシアニソール):酸化防止剤 |
自然界に存在する物質を人工的に合成した化学物質 | ・ビタミンC:酸化防止剤 ・クエン酸:酸味料 ・リンゴ酸:酸味料 |
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天然添加物 | 食品として利用さているものから抽出した成分 | ・カカオ色素、海老色素、トウガラシ色素など:着色料 |
食品以外から抽出した成分 | ・コニチール色素、クチナシ色素、アナトー色素:着色料 |
食品の安全
食品の安全は人間が健康に生きていく上でとても大切なことです。しかし、最近残留農薬の問題や、食品偽装問題など様々な私たちの努力では到底さけようのない問題が浮き彫りとなっています。 しかし、そのような問題はごく少数であり該当する頻度は決して多くはありません。それよりも私たちの身近にある「食品の安全」について考えておく必要があります。それは「食中毒」「残留農薬」「化学物質」です。
食中毒の予防
食中毒とは、一般に「飲食物による急性胃腸症状」をいいます。その種類は様々で、「細菌性食中毒」「ウイルス性食中毒」「化学性食中毒」「自然毒性食中毒」などがあります。このうち、発生件数ベースでは細菌性食中毒が9割を占めています。自然界には様々な細菌が存在し、多くは人間に害のない細菌がほとんどです。しかし、中には有害な細菌が存在し、食中毒を引き起こす原因となります。主な原因菌としては「カンピロバクター」「サルモネラ属菌」「腸炎ビブリオ」「腸管出血性大腸菌(O-157)」「黄色ブドウ球菌」などが存在します。基本は、「つけない」「増やさない」「殺菌」です。
「つけない」
食事を作る際、食べる際に原因菌が付着します。予防は手洗い、食器、調理器具の洗浄、殺菌です。
「増やさない」
増やさないポイントは、保存方法にあります。また、冷蔵庫を過信しないことです。
「殺菌」
菌をまったくの0にすることはほぼ不可能です。そこで、いかに食事時に口に大量に菌が入らない状態を作り出すかがポイントとなります。 それには、手、食器、調理器具、洗浄器具の洗浄殺菌がポイントとなります。(参考)食中毒予防のポイント
放射能汚染
放射能大辞典では、東京電力福島電力発電所の事故により原子炉で使われていた高濃度の放射性物質が飛散し、放射性物質が様々な食品を汚染しています。放射能とは放射線を放出する性質をいい、放射能を持つ物質は自然界にあります。しかし、自然界にある放射性物質が放つ放射線量は非常に微量であり人体に対する影響は少ないと言われています。しかし、今回の事故みたいな人工的に作られた高濃度の放射性物質が大量に飛散し、放射性物質に汚染された食品を摂取し続ける事で発生する内部被ばくはガンなどのリスクと言われています。食品が放射性物質に汚染され、私たちが食べる食品や飲料の一部から高いレベルの放射線が放たれている問題に対し、政府は一定のガイドラインの策定し、2012年4月には今までより厳しい放射線量の基準値を策定し放射能検査を実施しました。
(参考)放射能大辞典
残留農薬
農薬は使ってより成分とその使い方が国により厳しく決まっています。さらに、農作物に残留しても人体に害がないとされている基準値も設けられています。国内の食べ物に関しては保健所の抜き打ち検査などにより管理されています。 しかし、輸入食品については、収穫から食べるまで経過時間が長いため防腐剤、防かび剤、殺虫剤、殺菌剤などを利用するケースが多くあります。
「有機JASマーク」について
有機農作物
- 種まきまたは植え付け前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用していない田畑で栽培する。
- 栽培期間中も原則として農薬や化学肥料を使用しない。
- 遺伝子組み換え技術を使用しない。
有機畜産物
- 飼料は主に有機の飼料を利用する。
- 野外への放牧など、ストレスを与えずに飼育する
- 抗生物質などを病気予防の目的で利用しない。
- 遺伝子組み換え技術は使用しない。
- 科学的に合成された食品添加物や薬剤の使用は極力下げる
- 原材料は、水と食塩を省き95%以上が有機食品
- 遺伝子組み換え技術は使用しない。
食事のバランスと適量
私たちの周りには、様々な食品があり、好きな時に好きなものを好きなだけ食べる事ができます。しかし、好きな物だけ食べては偏った食事になり肥満や痩せの原因になります。バランスの良い食事を心がけましょう。
成長期の適量の基礎知識
学童期をはじめとする成長期には、体の骨格が急成長します。その際に成長に必要な多くの栄養素を必要とします。しっかりした体を作る為、必要な栄養素はしっかり食事から補給するようにしましょう。
心身の発達と食習慣
食事は、空腹を満たすものと現代の若い人たちは思いがちですが、食事は家族団らんの場でもあります。できるだけ家族で一緒に食事をするようにしましょう。
病気にならない食事
古くから中国では、医食同源という言葉があり、食事は治療の一部であると考えられてきました。しかし、現代社会では過剰な栄養摂取は病気の原因でもあり正しい栄養管理が必要です。
食べた物はどこへ行く?
私たちが食事で摂取したものは、胃腸で消化・吸収をされます。そして、消化吸収されなかったものは便として排泄されます。便の状態で体調を知ることもできます。
食の安全対策
毎日の食事が安全で安心して楽しめるように色々な仕組みで衛生的な食品を供給する事ができます。そんな仕組みについて説明をしています。